防災対策庁舎近くの献花台 |
新幹線で仙台に到着後バスで南三陸に行き、東日本大地震による地震と津波の最大のエリア「志津川地区」をバスの車窓から視察しました。案内は実際に被災された語り部ガイドでしたが、実際の被災エリアを目の当たりにすると、その津波の想像を絶する破壊力に驚かされました。
この被害を風化させることなく、次の世代に語り継ごうと始められた南三陸町の語り部の取り組みは、被災地沿岸部の多くの自治体が「南三陸モデル」として参考にしているそうで、「平成23年度地域作り総務大臣賞」を受賞したそうです。
震災の教訓をお聞きした後、復興屋台村も視察。現在は土曜・日曜日には2万人もの人が訪れ復興支援の一助になっているそうです。
鉄骨むき出しの防災対策庁舎(最後まで非難を呼びかけ、結婚式直前に亡くなられた女性が命を落とされた場所)ではお花を手向け、手を合わせました。
その夜は松島海岸で一泊。夕食はいろいろな話で盛り上がり、和やかな雰囲気の中で会員の交流ができ、親睦が深まったのではないかと思います。
2日目は6度という真冬並みの気温の中、松島遊覧をしましたが、どんよりした天候だったのが残念でした。お昼は一関で“すいとん”をいただき、冷え切った身体が温まり、心まで温かくなりました。
午後は世界遺産に登録された中尊寺を見学。「平泉-仏骨土(浄土)を表す建築・庭園や考古学遺跡群」としてユネスコの世界文化遺産に登録されている中尊寺は、俳聖・松尾芭蕉が「奥の細道」で巡拝した寺でもあります。表参道を散策し、中尊寺の歴史や奥州藤原氏の文化を肌で感じながら参観することができました。
この日の宿泊は、小飯塚会長お勧めの花巻温泉地にある優雅なホテル「佳松園」。午後6時からは今回の訪問の目的である花巻RCの夜の例会に出席。花巻の会員の皆様から歓待を受け、姉妹都市として長いお付き合の中で培われてきた、両クラブの絆の深さを感じました。例会の後の親睦会も和やかに進行し、大変有意義な交流ができたのではないかと思います。
両日とも温泉は旅の疲れを癒してくれ、心ゆくまでくつろぐことができました。
最終日は「ワインシャトー大迫」で、ワインができる行程やワインの歴史を経営者御自身から伺い、ワインの試飲をしながら素敵なひと時を過ごすことができました。
宮沢賢治記念館では短い時間でしたが、音楽家・哲学者・科学者・宗教家、そして農民として様々な顔をもつ賢治の直筆の作品等に出会うことで、改めて賢治を学ぶことができました。
今回お世話になったJTBの小林さん、左近允さんはじめ御参加いただいた会員やご家族の皆様、ありがとうございました。そしてお疲れさまでした。
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